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『ヤングマガジン』回収騒動と児童ポルノ禁止法

 1月12日発売予定の週刊『ヤングマガジン』が発売中止になった事件が波紋を広げている。当初は発売延期と言われたが、実際は発売前日に販売中止が決まったため、発送まで行われていたものを回収したわけで、出版社にとっては大打撃だったといえよう。コンビニなどで販売されてしまったものもあり、ネットでは数倍の値段で売買されている。

 問題となったのは、AKB48メンバーの河西智美さんの写真で、2月4日発売予定の写真集の表紙を飾っていたものだ。ヌードの河西さんの胸を少年が手で覆っているのだが、これが児童ポルノ禁止法に触れるのではないかという騒ぎになった。10日に、写真集のパブリシティとしてスポーツ紙やネット書店の予約ページにその写真が大きく掲載されたことで、問題を指摘する声が出たらしい。

 講談社が1月17日に発表した文書によると、写真集は『ヤングマガジン』編集部の企画として昨年から進められていたという。今回騒動になるまでは児童ポルノ法と結び付けて考えた関係者はいなかったわけだ。

 乳首が写っていると問題ということで少年の手で覆ったのだろうが、児童ポルノ禁止法では「児童が他人の性器等に触る行為」で「性欲を興奮させたり刺激するもの」を禁止しており、乳首も「性器等」に含まれるということらしい。

 この騒動については既に『女性セブン』や『週刊文春』が記事にしており、専門家のコメントを見ると、問題の写真が同法に触れるかどうか意見は分かれているが、法に触れるという見方の方が多いようだ。

 今回の騒動をめぐっては、警視庁少年育成課が11日に講談社に連絡し、17日に事情聴取を行っていたことも話題になった。

『週刊文春』1月24日号は、同じAKB48の大島優子さんもかつて十代の時に水着でビデオに出演していたことを挙げ、「AKB大島優子 封印された『児童ポルノ』の過去」と問題にしている。

 児童ポルノ禁止法はもともと定義が曖昧な点があって議論になってきた経緯がある。今回の騒動を機にもっと社会的議論をしてはどうだろうか。

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コメント (1)

>回騒動になるまでは児童ポルノ法と結び付けて考えた関係者はいなかったわけだ。

私は、友人とたまたま観ていたテレビのワイドショーの“パブ広告”で問題の表紙を見て「ひどいな〜、子供はマズいだろう」話していました。出版社の関係者だけでなく、この写真集のパブ広告を出した各スポーツ紙やテレビノワイドショーの担当者達はどう感じたのでしょうか。私の知る限り、問題があるのではという感じでははありませんでした。

私は「これは問題になるかも」と思い、出版社の炎上商法さえ疑いました。それにつけても、児ポ法の善し悪しは別にしてもこのような企画が通ってしまい、何の疑いもなくメディアに乗せてしまう鈍感さが気になります。写真集のデレクターやカメラマンなどの話も聞いてみたいと思います。「創」誌上での検証を期待します。

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Profile

篠田博之(しのだ・ひろゆき)

-----<経歴>-----

1951年茨城県生まれ。
一橋大卒。
1979年より月刊『創』編集者。
81年より編集長。 82年同誌休刊に伴い、創出版を設立して雑誌発行を続ける。
現在は編集長兼経営者。
日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長、東京経済大学大学院講師など兼務。
東京新聞、北海道新聞などにコラム「週刊誌を読む」連載。
メディア批評のほかに、犯罪、死刑問題などについても新聞・テレビでしばしば発言。
著書『生涯編集者』(創出版)、『ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)。共著は多数

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『生涯編集者──月刊「創」奮戦記』
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『ドキュメント死刑囚』
2008年8月、筑摩書房

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